マジェスティ(初期型)のインプレッション 歴代所有バイク5台目

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マジェスティ(初期型)のインプレッション

5台目の所有バイク、この1台が私のバイクライフを大きく変えたと言っても過言ではない、ヤマハのマジェスティ(初期型)のインプレッションをします。

期間:1996年9月~1999年10月

総走行距離:約27000KM

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何故スクーターを選んだのか

このバイクを最初に見たのが1995年のモーターショー、その頃の250ccクラスのスクーターと言えばホンダのフュージョンやフリーウェイしか存在しなかったのですが、それらとは全然違う魅力にひかれました。1996年の東京国際モーターサイクルショーで試乗する機会があり、短い距離でしたが走らせてみたところ、好印象を持ちました。ZZ-R400の車検まであと1ヶ月程度というタイミングで、車検でかかる費用+下取りを考慮すれば、導入コストを抑えて購入出来るのではないかと考えました。そしてバイクショップにて相談、その場で決めました。意志の硬さとしては、住民票と印鑑を持参して行った、と表現すればわかってもらえるかと思われます。

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周りの反応は?

この選択については、いろいろな事を言われました。「別の世界に行っちゃう」、「なんで?」、「どうしちゃったの?」、「裏切り者」、「スクーター野郎」etc。当時はビッグスクーターというジャンルも確立されてなく、実際にバイクショップの人からも「スクーターに乗る=バイクを降りる」みたいな印象の事を言われました。しかし、バイクは今までとは全く違うけど、やることは変わりません。いや、この後の所有バイクや使い方を見てもらえばわかるかと思いますが、更に幅が広がったような気がしてます。

マジェスティの印象

さて、このマジェスティに対する印象は、「バイクより車に近い感じがするけど、単気筒エンジンの鼓動が、バイクを感じさせる」と言ったところでしょうか。言葉で当てはめると、「自動二輪車」というより「二輪自動車」という表現がうまくマッチすると思います。ライディングポジションがとても楽です。足を前に投げ出すと、アメリカンバイクのような姿勢になります。そして、サスペンションも意外としっかりしているし、ブレーキもリアがドラムの割りには扱いやすくてよく効く印象でした。車体全体のバランスが非常にいいのです。250ccスクーターを少し舐めていました。

ツーリングも十分出来ます。1日500KM位走った事もありましたが、お尻は痛くならないし、小雨程度であれば、レインスーツを着なくても何とかなります。

ちなみに、最初はニーグリップがなくなった事に対する不安もありましたが、慣れるのに10分とかかりませんでした。この点より、左手で操作するリアブレーキには、慣れるのに時間がかかりました。

法定速度内なら、意外と速い

250ccのスクーターって、意外と速いんです。凄い加速感があるって訳でもないのですが、まあまあ満足出来るレベルです。ギアチェンジの必要もないので、一般道の法定速度内であれば、どこからでも一様に加速していきます。ただ、高速道路でここ一番の加速が必要なときは、流石に厳しいです。まあ、21馬力の250cc単気筒エンジンにそれを要求するのは無理なんでしょう。当時は二輪車の高速道路法定速度が80KM/Hでしたので、90KM/H位までなら何とか余裕はあります。しかし、100KM/H以上は振動も大きくなって、エンジンが唸っているような感じでした。そこまでスピード出す事は想定していないんでしょう。ちなみにスピードメーターは140KM/Hまでありますが、そこまで出そうな雰囲気はなかったです。

これぞツアラー

私はこのバイクこそ「ツアラー」と呼ぶにふさわしいと思っています。ツアラーに求めるものとしては、ポジションが楽である、荷物が積める、燃費がいい、この3つだと考えています。マジェスティのライディングポジションが楽なのは先述した通りです。荷物の積載性については、シート下のスペースを有効に使えます。但し、リアシートへの積載は、フックのような装備がないため、グラブバーに平ベルトを通したりして固定しました。また、更なる積載性を求めて、リアキャリアの装着し、GIVIのリアボックスを装着しました。そして燃費ですが、街乗りでも32~33KM/L位は走りました。まあ、高速道路をずっと走っている時は、流石に25KM/L位まで落ちました。このバイクにも燃料計が装備されてますので、距離を気にするような事はありません。但し、リザーブタンクがないので、ガス欠には要注意です。

時代は変わっていく

時代はこの後、スズキやホンダからも250cc、更には400cc以上のスクーターがラインナップされ、ビッグスクーターとしての1つのジャンルが確立されていきましたが、その原点となるバイクに乗ることが出来て、そこからの無限の可能性を見出すことが出来たという意味で、とても思い出深い1台でした。そして、この次に所有したⅡ型マジェスティ、更にその次に所有したグランドマジェスティ400で、私のバイクライフは大きく変化していく事になります。マジェスティは、今迄のバイクライフを振り返った際に、ターニングポイントとなったバイクです。

私のハンドル名であるMajestyも、ここに原点があります。

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